
![]() |
タイトル | アリソンV<上>・<下> |
| 著者 | 時雨沢恵一 | |
| イラスト | 黒星紅白 | |
| 出版 | 電撃 | |
| 発売日 | 2004年3月〜2004年5月 |
| 執筆者:jade | 各巻評価:B→S |
| 2巻から十数年後の未来。今回はそこから始まりいくつかの事実が提示されます。 アリソンとヴィルが結婚したこと。 二人の間にリリアという娘が出来たこと。 そしてヴィルが列車事故で死んだこと─── 舞台は再び現代。2巻から4ヵ月後に時間を戻し、二人の最後の冒険が始まります。 今回の旅はスー・ベー・イルへの列車の旅。予てからの約束を果たすべくベネディクトが3人に贈ったものなのですがその旅の最中に殺人事件が発生します。 誰が殺したのか?何故殺したのか?何故殺されなかったのか? いくつかの謎を残したまま物語は下巻へと続きます。 これらすべての謎は下巻で解き明かされることになります。もちろん探偵役はヴィル。このヴィルによる謎解きの場面は物語のクライマックスを飾るに相応しく、すべての人が幸せになります。ベネディクトとフィオナ、ストーク少佐、そして最後にアリソンとヴィル。ラストは如何にもこの二人らしい微笑ましい幕切れでした。そしてその余韻を残しつつ「序章の前・b」へと物語は続き、長い長い物語は終結を迎えます。 1巻から計算されて一つの収束に向かっていったあまりにも見事な構成に圧倒され、読み終わった直後はしばし呆然。そのまま“アリソン”という物語の余韻をしばらく噛み締めていました。 それにしてもまさか1巻で回収されなかった伏線が最後の最後で活きてくるとは思いませんでしたね。しかし3巻丸々使って創り出された感動もアリソンの発言とそれに対するヴィルの答えであっさり流されるのだから(色んな意味で)悲しいですね。まあそこがこの二人の良いところでもあり、らしさでもあるのですが(笑 必ずしもすべての問題が解決したとは言い切れないない結末なんですが最後に描かれた幸せそうに眠るアリソンの顔がこの物語がハッピーエンドであることを何よりも物語っていると思います。 全巻通じて一番好きな場面はヴィルとアリソンの出会いの日が描かれている下巻冒頭のイラスト。このイラストにアリソンとヴィルの原点がすべて凝縮されているといっても過言では無いでしょう。そう考えて見ると心にグッと来るものがあります。 本当にこの物語に出会えて良かった。そう思わせるだけの魅力がある作品でした。 |
|
| アリソン関連商品 | ||
![]() アリソン |
![]() アリソン〈2〉 真昼の夜の夢 |
![]() アリソン〈3 上〉 ルトニを車窓から |
![]() アリソン〈3 下〉 陰謀という名の列車 |
![]() DS電撃文庫 アリソン 特典 電撃文庫カバー付き |
|